私が当時、実家で被災した阪神大震災の日は、冬の早朝でしたので真っ暗な時間帯(午前5時46分)でした。
家族全員がまだ就寝中ということもあり、今思うとみんなが側にいたので良かったです。
暗闇の中、階段を下りていくと食器棚から散乱した割れた食器が通り道に散らばっていて、父が先に行って家族全員分の靴を取って戻って来てくれました。そして外に避難。夜が明けるまで駐車場の車の中で待機…
隣人のことも気になったのですが、掃き出し窓が開いていたので避難したのだろうと思っていたら、「震度6の強さの例と実際の被害はどれくらい違うか?【私の体験】」でも書いた通り、縦揺れで開錠、横揺れで窓が開いただけで、実は、おばさんをかばってタンスの下敷きになったおじさんが動けない状態でした。
暗闇の中、ほんのすぐ隣りの状況も分からないのが現実…
災害はいつどこで起こるかわかりませんよね。
家族全員が同じ家にいるなら、お互いにすぐ安否確認ができますが、もし、それが出来ない場合は連絡を取り合わないといけません。
当時は普通に道路に公衆電話がありました。暗闇の中、何人もが行列になっていました。
何も持たずに外に出ていた為、道行く人に
「10円貸してください‼」
と言って借りた私…。
今思うと親切なあの人は誰だったんだろう?感謝です。
そして、彼氏(ダンナ)に安全を伝えたんですが、震度6弱のわが家に対して震度3の地域。
寝ぼけていた彼にすぐに電話を切られました。今では話のネタ^^;
ちなみに、携帯電話は、ぐちゃぐちゃの部屋のどこかにぶっ飛んで行って探している余裕はありません。
震災直後は一般電話よりも公衆電話の方が繋がりやすかったです。
でも、今や公衆電話は見かけなくなってしまいました。しかも、携帯電話は震度6超えすると余裕でぶっ飛んでいきます。
どんな状況となっても家族の安否確認ができるように、家族で話し合う事が必要であり、最も重要です。
もくじ
【覚えておきたい】家族や身内との連絡方法
最近、地震や台風など災害が多く感じていませんか。
もし、そんな最中で家族とバラバラになったら…
と考えた時、家族の安否について心配になり自宅など戻ったら…
それは二次災害となりかねない状況になります。
では、どうすればいいのか?
連絡方法として真っ先に思いつくのは、電話か携帯ではないでしょうか?
ですが、思い出してください。 阪神淡路大震災・東日本大震災が起こった時、電話や携帯など繋がりにくい状態が長い間続きましたよね。
そんな状況の中で、家族との連絡方法について、どうするのか考えた事ありませんか。
そこで、いくつかの方法がありますので、覚えておいて下さい。
災害用伝言ダイヤル
災害が発生した時、電話が殺到し繋がりにくくなり、安否確認などの支障が起こりやすくなります。
そんな時に最も活用が出来るのは、171災害伝言ダイヤルのサービスです。
メッセージを残す
1)171をダイヤル
2)「1」録音を選ぶ
3) 自分もしくは被災地の電話番号をダイヤル
4) 伝言を残す
メッセージを聞く
1) 171をダイヤル
2) 「2」を再生
3) 被災地の方の電話番号をダイヤル
4) 伝言を聞く
もしもの時に慌てないように171災害用伝言サービスの使い方覚えておきましょう。
できれば、171にダイヤルすることのない未来を望みます。
携帯電話「災害用伝言ダイヤル」
今は誰でも持っている、携帯電話。
携帯電話に災害用伝言板があるのは、ご存知でしょうか?
各携帯電話会社が提供しているサービスです。
使い方は各携帯電話会社によりますが、自分の安否について、100文字程度メッセージを残す事ができ、また、消息を知りたい人の電話番号を入力して安否確認が出来ます。
ただ、各携帯電話会社によって、使い方が事なるので、気を付けてくださいね。
遠方の親戚や友人などの連絡方法
この方法は、携帯電話が普及する以前によく取られていた方法の一つで、頭の片隅にでも覚えておくと良いですよ。
災害が起こると電話が繋がりにくくなりますが、被災地から少しでも離れると電話が繋がりやすくなります。
それでもし電話が繋がらない場合、離れた親戚や友人に電話して、そこから他の家族や友人繋がりで連絡してもらいます。
遠回りとなりますが、確実に安否確認ができるように、念のためにしておくと良い方法ですね。
SNSなどほかの連絡方法
Twitter・Skype・Facebook・LineなどSNSが多くありますね。
ご存知でしょうか?
東日本大震災の時、Twitter・Line・Facebookなどへの書き込みで安否確認が出来たという事で、話題にも上りましたね。
そこで、今、SNSの利用する事が注目を浴びていると言うわけです。
ただ、情報収集するにはSNSは大いに役立つという事ではメリットですが、デマも広がりやすく鵜呑みにしやすいと言うデメリットもあります。
なので、本当に信用していい内容なのか見極めが必要です。
【決めておこう】避難した際に出会える集合場所
災害が起きた時、連絡方法について紹介しましたね。
では、集合場所について話し合いなどしていますか?
特に避難場所と避難所について、よく耳にしますが、実際はその違いについて知らないの方が多いはずです。
そのことを踏まえて、家族が集合する場所を決めておく必要がありますね。
いざと言う時に慌てずに避難場所に行けるように、休日など利用して実際に歩いてみませんか?
ただし、昼間だけではなく、夜間も歩いてみる必要があります。
何故なら災害が起きる時間帯が、昼間よりも夜間が最も多いのではと思います。
慌てずに避難場所に行けるように心掛けないといけませんね。
また、ハザートマップなどを利用して、自分たちの住む地域のリスクを確認をしながら歩いてみると良いですね。
広域避難場所・一時避難場所・避難所
さて、広域避難場所と一時避難場所、避難所について説明します。
広域避難場所
広域避難場所は、地方自治体が指定した場所です。
つまり、大人数が収容できる避難場所です。
よく耳にする場所と言えば、公園や学校、市役所など指定されている事が多いですね。
一時避難場所
災害が起きた時、危険を回避するために一時的に避難する場所です。
他にも帰宅困難者など公共交通機関が回復するまでの待機場所とも言います。
指定されている場所としては、広場や公園、学校など指定されている事が多い。
災害避難所
災害避難所とは、避難生活するための場所になります。
避難生活を送るには、一定の期間の生活になりますよね。
そこで、必要な物資をある程度揃えておく必要があります。
宿泊や給食など生活機能を提供できる施設や学校など指定されやすいと言えます。
自治体によっては、名称や用途が異なる場合もあります。
大地震など災害が起きた時にまず、地域に定められた避難場所に移動する事です。
状況によっては避難所に移動になるかで決めます。
災害の状況によってはいろんなパターンがありますので、これらについて考えながら家族と話し合う必要があります。
【今すぐ】家族と決めておくべきこと
災害が起きた時、家族に連絡や避難場所に移動と思っても、中々出来ないと思います。
そこで、先ほど述べた事を家族で決めておくことが必要ですね。
連絡方法を事前に決めておくこと
- どんな方法で連絡をすればいいのか
- どの電話番号を使うのか(携帯なのか自宅なのか)
- 実際に決めて電話番号で確かめる
- 親戚や友人、遠方の家族など災害時での連絡方法を教えておく
- 他にもSNSなどの連絡方法も決めておく
集合場所も決めておく
- 住んでいる地域での定めらた避難場所の確認
- 避難場所での安全ルートの確認
- いろんな状況について考えておく
家族で実際に歩いて確認しましょう。
なかなかあらたまって話をするのは、小さなお子さんにとっては恐い思いをさせてしまうかもしれませんので、普段の会話の中でしていくのも良いと思います。
TVで災害特集などを見た際や、幼稚園や学校で避難訓練をしてきた日などに話題にするのも良いでしょう。
日本は地震大国なので防災意識を常に
災害はいつ、起きてもおかしくはありません。
普段から避難場所や連絡先について家族で話し合う事で災害になっても慌てずに連絡や避難がすることが出来ます。
身近な事だと思い、常に心がけていきましょう。
災害が起きた時、家族と音信不通はよく聞きますね。想像しただけでもその不安感や怖さが分かります。
だからこそ家族で話し合う事が最も大事であり、決めておかないといけません。
「何時かはする」「今は大丈夫」ではなく災害は身近な問題と思って、ぜひ早めに話し合っておきましょう。
備えあれば憂いなし♪